肌荒れとオロナイン軟膏について
オロナイン軟膏とは
オロナインH軟膏とは、クロルヘキシジングルコン酸塩という殺菌成分が配合されている外傷治療薬です。
ですので、主に怪我や擦り傷などに塗って使われています。
ただ、オロナインの効果の説明欄には
『にきび、吹き出物、はたけ、火傷、、、』
というようにニキビや吹き出物にも効果があると表示があります。
これが肌荒れやニキビにオロナインが効果的だと言われている所以です。
外傷やケガをすると、その部分から様々な雑菌が入り、炎症を引き起こしてしまいます。
炎症になると傷が治りにくくなり、傷が治った後でも傷跡が残ってしまいます。
そんな時にオロナイン軟膏を塗っておくと炎症が起きにくく、傷の治りも良くなるので70年ほど前から発売されてずっと人気の傷薬として定着しています。
肌荒れにオロナイン軟膏が効果的な理由
なぜ、肌荒れにオロナイン軟膏が効くのか
オロナイン軟膏にはクロルヘキシジングルコン酸塩が配合されているからです。
ニキビというのは肌が乾燥したり、ホルモンバランスが乱れたりすることが原因で皮膚から出る皮脂の分泌量が一時的に急激に増えてしまい、毛穴の出口を塞いでしまい、中に皮脂が溜まってしまう状態がニキビの第一段階です。
この状態でニキビが治ってくれればいいのですが、皮脂を餌とするアクネ菌と反応してしまうとニキビの中で炎症が発生してしまい、毛穴の中に肉が溶かされたり、膿が出てきたりもします。
ニキビは初期段階で治してしまわないとひどいニキビ跡が残ってしまうことがあります。
そこで大切になるのが殺菌作用です。
皮脂が多く分泌されても菌さえ近くに居なければ炎症になることはありません。
オロナイン軟膏の殺菌作用はニキビの進行を防ぐためにとても有効です。
オロナインが肌荒れやニキビに効かない場合
オロナインがニキビに効かない場合とは
ニキビの治療目的でオロナイン軟膏を使ってみた人の反応をチェックしてみると、
『ニキビができにくくなった』、『夜塗ったら朝治っていた』
など、オロナインでニキビが改善したという声が沢山ありました。
しかし、一部には
『オロナインを塗ったらニキビが増えた』、『塗るとヒリヒリする』
というように否定的な声もありました。
オロナインの殺菌成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩は肌の弱い人が使うと刺激を感じる場合があるというデメリットもあります。
普通の状態の肌だったら問題ないのですが、例えば肌が乾燥しているのを放置していた場合、乾燥肌が進行して敏感肌になってしまうことがあります。
肌は乾燥しているので皮脂が多く分泌されニキビができやすくなります。
ニキビを治そうとオロナインを塗ると、敏感肌なので刺激を感じてかえって肌が荒れてしまうという事もあります。
ですので、敏感肌とニキビが一緒に存在している場合には、まずは敏感肌のケアを優先しましょう。
肌荒れとオロナインの副作用
オロナインの副作用とは
オロナインを塗ると、かゆみ、乾燥、はれ、ひびわれといった副作用が起きる場合があります。
これは、おもにオロナイン軟膏に対する肌の過剰反応である場合がほとんどです。
そういった場合には、すぐに使用を停止して症状がひどい場合にはメーカーに連絡しましょう。
こういった副作用が起きやすい肌というのは共通点があります。
それは、もともとアレルギーを持っている人。
オロナインの成分の中にはまれにアレルギー反応を引き起こすものがありますので、初めて使う時にはまずはパッチテストから始めるといいでしょう。
そして、敏感肌の人です。
敏感肌はどんなものを塗っても敏感に反応して赤みやかゆみを発生させてしまいます。
ですので、まずは敏感肌を治さない限りオロナインに限らず、ニキビ薬を使用するのも難しくなるので、まずは十分な保湿スキンケアなどで敏感肌を改善するのが最優先になります。
肌荒れとオロナインのまとめ
オロナイン軟膏は確かに肌荒れやニキビに対しての効果はあるようです。
しかし、使用者の肌によっては赤くヒリヒリしたり、逆に肌荒れをひどくしてしまう場合もあるようです。
というのもオロナインは肌荒れやニキビ改善を主な効果としていないからです。
オロナインはあくまでも傷の回復薬なので、ニキビや肌荒れを改善するのが主な効果ではありません。
ですので、肌に刺激を与えやすい成分も入っており、たまにアレルギー反応や敏感肌の人は赤くヒリヒリしてしまう事もあるようです。
ですので、ニキビや肌荒れを改善したい時には専用のクリームなどがありますので、そちらを優先的に使用した方がいいでしょう。
それでもオロナインを使う必要があるのであれば、まずは自分の腕を使ってパッチテストを行ってからにした方が安全です。
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