中学生・高校生の思春期ニキビの原因や特徴について
原因・成長ホルモンによる皮脂の過剰分泌
思春期ニキビの原因は成長ホルモンによる皮脂の過剰分泌です。
思春期には寝ている間に成長ホルモンが大量に分泌されます。
成長ホルモンは体を大きくしたり、傷ついた細胞を修復したりする働きのあるものです。
ですので、特に思春期の身体にとっては必要不可欠なものです。
ただし、時にうまくバランスが取れなくなってしまうことがあります。
成長ホルモンは皮脂の分泌を促しますが、思春期には皮脂の分泌量に肌が追い付かない場合があります。
毛穴の中に皮脂の分泌腺があるのですが、皮脂の分泌量が多くなるのと同時に皮膚の毛穴の出口も大きくなるものですが、中には間に合わない毛穴もあります。
毛穴の出口が小さいままで皮脂の量が増えてしまうので、一度に大量の皮脂が分泌されることで毛穴の中に皮脂が詰まってしまうのです。
これがニキビの根本的な原因です。
ホルモンバランスが安定する20代前後には思春期ニキビは落ち着く
20代前後になって身体の大きな成長は止まります。
背の高さや体つきなども20歳前後で決まります。
ニキビの原因であった成長ホルモンや皮脂分泌はこの時期に安定してきます。
ですので高校を卒業するとニキビが無くなってくるというのはこのホルモンバランスが安定してきたことが原因です。
また、毛穴の大きさもこの時期に決まります。
皮脂の分泌がピークを越えて減り、毛穴の大きさもある程度大きくなり、毛穴が詰まりにくくなった状態になるので、思春期ニキビが落ち着くのです。
このように思春期ニキビは20歳前後には必ず落ち着くようになっているので、ニキビができている間は慌てずに皮膚科などを受診することで、効率的に治療することができます。
特徴・思春期ニキビはTゾーンにできやすい
思春期ニキビはどの部分に多いですか?
思春期のニキビのほとんどはTゾーンに集中していると言われています。
Tゾーンとは額から鼻の先までのラインです。
このような場所にニキビができると本当に大変です。
額は前髪で隠すこともできますが、髪の先端が額を刺激してかゆみなどを発生させる場合もありますので、額を掻いてしまう事で雑菌が入ってしまい、ニキビだけでなく肌荒れも発生してしまうという事もあります。
このように思春期ニキビはTゾーンにできやすいので、その部分はしっかりとケアしておくことが必要になります。
ケアの方法の一つとして前髪を上げるという方法もあります。
前髪が額にかかってしまう事で刺激を受けるので、しっかりとニキビを治していきたいのであれば髪を上げて刺激を受けないようにするのも有効な方法です。
皮脂の分泌が多いおでこ・鼻周りに集中する
なぜ、額や鼻周りにニキビが多くできてしまうのでしょうか?
それは、皮脂の分泌量が関係しています。
ニキビというものは毛穴の中にある皮脂腺から皮脂が過剰分泌されて毛穴の出口が詰まってしまい、毛穴の中で皮脂が増えて、その皮脂にアクネ菌が反応して炎症を引き起こしたものです。
ですので、当然ながら皮脂腺の多い場所にニキビは集中します。
顔の中で皮脂腺が多い場所というのがおでこや鼻周りです。
頬にもありますが、おでこほど多くはありません。
ですので、皮脂腺の多いおでこや鼻周りには日ごろからしっかりと丁寧にケアをすることが必要です。
皮脂が増えすぎていれば減らすケア、毛穴が詰まっているのであればつまりを解消するケアなど、思春期ニキビは、できる仕組みが明確にわかっているのでその対策も明確です。
脂肪分の多い食事で悪化することがある
ニキビの大きな原因は皮脂の過剰分泌になります。
要は皮脂の分泌を減らすことでニキビを改善させることが可能です。
皮脂を減らすには、体内の油分を減らすことでまずは可能になります。
体内の脂分を減らすには、運動などで体脂肪を消費することもできますが、食事でとられる脂肪分を減らす事でも体内の油分を減らすことができます。
例えば唐揚げやとんかつなどの揚げ物は皮脂の分泌量を増やしてしまうことは間違いありませんので、人気の食べ物ではありますが、量を減らすなどの工夫は必要です。
そしてもう一つ辛い食べ物は皮脂の分泌を促進させる働きがあります。
ですので、ニキビを改善したいのであれば、脂肪分の多い食事を気を付けるだけでなく、辛い食べ物も控えるようにしたらとても効果的です。
辛い物というものは一見すると皮脂とあまり関係の内容に見えますが、皮脂分泌腺を刺激するので、皮脂が増えてしまうのです。
つぶすとニキビ跡が残ることがある
ニキビでもう一つ大変な問題が、ニキビ跡になります。
ニキビが治ってもニキビ跡になってシミのように残ったり、皮膚が凹んでしまったりもします。
跡になるのかならないのかどのような違いがあるのでしょうか?
ニキビ跡が残らないニキビというのは、ニキビが深刻な炎症を引き起こす前に治ってしまった場合です。
ニキビ跡というのは炎症の跡なのです。
つまり炎症させないとニキビ跡も残りません。
ニキビが炎症を起こすとその部分に活性酸素が発生してメラニンを作り出します。
そのメラニンがシミのように残ってしまうのです。
また、ニキビの炎症をさらに放置しておくとアクネ菌が作り出す酸により、皮膚のタンパク質が溶かされてしまい、毛穴の中が大きく拡大してしまいます。
ニキビが治っても毛穴のタンパク質が溶けたものまでは治りませんが、凹んだニキビ跡が残ってしまうのです。
即効性のある思春期ニキビの治し方/間違った方法
即効性のある治し方1・抗炎症薬を塗る
ニキビはできたばかりの状態ですぐに治すことができれば、ニキビ跡が残ることはありません。
ですので、ニキビは見つけてから治すまでのスピード勝負になります。
ニキビは炎症が発生してしまったらニキビ跡が残ってしまう可能性が急激に高まります。
ですので、とにかく炎症を発生させない工夫が必要です。
炎症を発生させない方法としては二つあります。
一つ目は抗炎症薬を塗ることです。
もう一つは抗生物質を塗ることです。
抗生物質を塗ると善玉菌まで殺菌してしまうので、できれば使わずに治すのがベストになります。
とすると、抗炎症薬を塗ることで炎症を起こさせなくするのが一番いい方法だと言えるでしょう。
抗炎症薬は炎症が発生する前に塗っておくと、炎症の予防にもなりますので、とても効果的です。
ひとつを使ってみてそのニキビ薬が効かないと感じたらすぐにもうひとつの方に切り替えてみましょう。
即効性のある治し方2・赤ニキビには抗生物質を塗る
ニキビには進行する順番があります。
白ニキビ・黒ニキビ⇒赤ニキビ⇒黄ニキビ
このような順番でニキビは進行していきます。
白ニキビや黒ニキビでは毛穴に皮脂がたまっている状態ですが、赤ニキビ以降はすでに炎症が発生してしまっている状態です。
ですので、赤ニキビに進行してしまった場合には、すでに手遅れと考えても差し支えありません。
つまり、ニキビが治ってもニキビ跡が残ってしまう可能性が高いという事です。
赤ニキビはすでに炎症が発生している状態なので、抗炎症作用のある薬を塗っても効果は薄いです。
すでに赤ニキビになってしまったものには抗生物質を塗るしかありません。
抗生物質はアクネ菌の殺菌もできますが、善玉菌も殺菌してしまうのであまりいいとは言えませんが、すでに炎症が発生してしまった肌にはこの方法しかありません。
即効性のある治し方3・ニキビの芯を抜く
ニキビの芯を抜くとニキビは簡単に治りそうな気がしませんか?
恐らくニキビができた人はニキビの芯を抜くとニキビは治ると思っている人がかなり多いと思います。
ニキビの芯とはどんなものでしょうか?
それは、ニキビのふくらみの中に入っている中身の事を指しているようです。
ニキビの中身とは皮脂や角質です。
アクネ菌と反応して炎症がある場合には炎症で出てきた血液や膿の場合もあります。
ニキビの主な中身は皮脂や角質ですので、これらを取り除いてしまうとアクネ菌もエサとなる皮脂がなくなりますので、炎症を起こすことができなくなります。
ですので、理論的にはニキビの芯を取り除くとニキビは治るというのは間違いありません。
しかし、この方法で実際にニキビを治せた人はほとんどいないのはなぜでしょうか?
ピンセットで詰まった皮脂や角質を取り除く
ニキビの芯である皮脂や角質を取り除いてニキビが治った人というのはほとんどいません。
理論的にはこの方法で治るはずですが、なぜ治らないのか。
よくあるのが、指でニキビをつまんで、皮を破って中身を出すという方法です。
この方法だと実はニキビは治りません。
なぜなら皮を破って中身を出す時に、同時に雑菌が傷口から入ってしまうからです。
雑菌だらけの指で皮を破るので、雑菌がそこから侵入するのは当然だと言えるでしょう。
雑菌が中に入るとニキビでなくとも炎症は継続してしまいます。
炎症が続くとシミのように跡が残ったり、その部分だけ凹んだりもしてしまいます。
ですので、自分の指でニキビをつぶした場合には治ることはほとんどないのです。
もし、ちゃんとやりたいのであれば、消毒したピンセットなどを使用して中身を出すとうまくいく確率があがります。
できれば皮膚科での処置がおすすめ
自分でニキビの芯を取り除くのは難しくはありません。
ただし、ニキビをちゃんと治したいのであれば、自分の指でニキビをつぶすなんて絶対にNGです。
まずはニキビの中身をしっかりと残さず取り除く機器が必要です。
さらに雑菌が傷口から中に入らないように滅菌機器も必要ですし、そういった施術を行うことのできる経験も必要です。
これらすべての条件を満足させるのは通常の家庭ではまず無理でしょう。
自分でやってみて失敗する可能性はかなり高いと言えます。
であれば、できれば皮膚科を受診して処置してもらうのが間違いありません。
皮膚科を受診して処置してもらっても保険が適用されるので、費用的にもそれほど心配はいりません。
ニキビ跡は一生残ってしまう事もあるので、皮膚科で処置することをおすすめします。
即効性のある治し方4・低刺激の保湿剤をつける
ニキビのおすすめの治し方に乳液や保湿剤を使用するという方法があります。
ニキビは皮脂の過剰分泌が原因なのに、保湿とどんな関係が?と不思議に思う人もいるでしょう。
実は保湿と皮脂は緊密な関係があります。
私たちの肌は保湿が不足していると、皮膚はより保湿力を増そうと皮脂の分泌を増やしてしまいます。
このように肌が乾燥すると皮脂が増えてしまうという関係性があります。
ですので、私たちは皮脂を増やさないように日ごろから乾燥を防ぐ必要があります。
その際、保湿剤を塗った時に少しでも刺激の少ないものを選ぶ必要があります。
ヒリヒリと刺激を感じてしまうと、それが肌に良いのか悪いのかに関わらず皮膚はメラニンや活性酸素を作り出してしまうからです。
ですので、つけてみて刺激が無い事をしっかりと確認したものを使うことが大切です。
即効性のある治し方5・鎮静作用のある化粧水をつける
普段から皮膚が赤かったり、常に何かニキビやヒリヒリと赤みを伴う肌荒れがあるような肌はすぐに対策する必要があります。
常に何か問題がある場合はそれがニキビやニキビ跡やシミやシワの原因になるからです。
今は若いからいいやと考えていても、それが将来大きなシミやシワとなって返ってきてからは遅いのです。
ですので、何か問題を見つけた場合には、すぐに対処するようにしておきましょう。
一番いいのは鎮静作用のある化粧水をつける事です。
鎮静作用のある化粧水とは、炎症を発生させない化粧水という事です。
抗炎症作用のある成分はグリチルリチン酸ジカリウムが有名ですね。
これは甘草という天然植物から抽出した成分なので安全性も高い事が確認されています。
このように抗炎症作用のある化粧水を使う事で一度に色々な問題が解決する場合もありますよ。
洗顔のしすぎは厳禁・ニキビの悪化につながる
思春期ニキビで悩んでいる時には、一生懸命洗顔を頑張る人が多いですよね。
でも、これは逆効果なんです。
ニキビの原因は皮脂であるという事は知っていますので、それであれば、皮脂をしっかりと洗い流せばニキビは治せるという連想になるんですね。
ところが、洗顔を一生懸命にやってニキビが綺麗に治ったという人はほとんどいません。
これには理由があります。
洗顔で皮脂をしっかりと落としてしまうと、皮膚に油分が少なすぎると身体が判断して、いつも以上に皮脂の分泌が増えてしまうからです。
また、ゴシゴシと擦り洗いをすると皮膚に活性酸素が増えてしまいますので、ニキビの原因になったりもします。
このように、洗顔を一生懸命すればするほどニキビが悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
洗顔はほどほどに皮脂をあまり落とさない程度にしておきましょう。
ニキビを触らない・雑菌の増殖につながる
ニキビができたら、気になるので触りたくなりますよね。
触ってはいけないとわかっていてもついつい触ってしまう事もあります。
ひどくなると、触ったついでにつぶしてしまう人もいます。
このようにニキビを触ったり自分でつぶしてしまったりすると最悪な結果を招きかねません。
というのもニキビは皮脂や角質といった雑菌が好きなエサの塊なので、少しでも雑菌に触れるとすぐに反応して炎症を発生させてしまうからです。
雑菌はニキビの原因であるアクネ菌だけではありません。
沢山の雑菌がありますので、そういった菌が肌に触ると皮脂や角質と反応してさらに炎症を悪化させてしまうことにもなりません。
雑菌は皮脂や角質と反応すると、どんどん増殖してしまい、放置すると顔じゅうに雑菌が回ってあちこちで炎症が発生してしまうなどの例もあります。
ですので、ニキビができていもなるべく触らないというのがとても大切です。
ニキビをつぶさない・ニキビ跡につながる
ニキビができたら何となくつぶしたくなりますよね。
潰したらダメだと聞いていますが、なぜダメなのかをしっかりとわかっている人は多くはないようです。
それは、ニキビをさらにひどくしてしまう可能性があるからです。
ニキビをつぶしてしまうと中の皮脂や角質が外に出てきて、一瞬治ったような気がします。
ですが、つぶすのと同時に手の指についた雑菌がつぶした傷口から入ってしまいます。
雑菌が入るとそこで炎症が発生します。
炎症が発生すると、その部分の皮膚を溶かしたり、活性酸素が発生してメラニンを作ってしまう事もあります。
メラニンが作られると、その部分のニキビが治ってもニキビ跡のシミが残ってしまいます。
また、皮膚が溶かされると、その部分が凹んだ形で残ってしまいます。
このようにニキビをつぶしてしまうと一生治らないニキビ跡につながる可能性がありますので要注意です。
歯磨き粉で即効ニキビが治る?
歯磨き粉をニキビの部分に塗るとニキビの治りが早くなるという噂がまことしやかに広がっている様ですが、その実際の効果や根拠などは何一つわかっていません。
まず、歯磨き粉にはニキビ薬に配合されている成分は何一つ入っていないという事で根拠がないということがよくわかります。
歯磨き粉には重曹、過酸化水素、トリクロサンといったニキビを乾燥させるような成分が入っているのですが、どうやらこの成分がニキビを早く治すと言われているようです。
ただし、歯磨き粉をニキビ治療で使用するのはおすすめはできません。
というのも歯磨き粉には界面活性剤が入っている場合もあり、肌に刺激のある成分が色々使われている場合が多いのです。
ですので、歯磨き粉を使ってかえってニキビが増えたり、肌荒れができてしまったりと、デメリットの方が多いので、やめておいた方がいいでしょう。
オロナインで即効ニキビが治る?
オロナインで即効ニキビが治るというのは、あまり信ぴょう性はありません。
確かにオロナインには効果の対象にニキビと記載されています。
しかし、即効で治るというのは少し難しいかもしれません。
ニキビは皮脂や角質が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌などが反応して炎症を引き起こすことで発生します。
白ニキビや黒ニキビなど、まだ炎症が発生していない時点では抗炎症薬を塗ることでそれ以上の進行を防ぐことができますが、すでに赤ニキビや黄ニキビになってしまっている場合には、抗炎症薬では間に合いません。
直接殺菌できる抗生物質や殺菌薬が必要になります。
オロナインに含まれているクロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌作用が強く、アクネ菌などを殺菌してくれる作用があります。
ただし、抗炎症作用のある成分や保湿成分がオロナインには不足していますので、即効治るというのは難しいと思われます。
摩擦は厳禁・ニキビにおすすめのオールインワンジェル/エクラシャルム
商品名 | エクラシャルム |
会社名 | ファビウス |
容量 | 60g |
価格 | 10,780円 |
用法 | 洗顔後 |
ニキビにおすすめの成分 | グリチルリチン酸ジカリウム、トラネキサム酸 |
こちらはグリチルリチン酸とトラネキサム酸が配合されているオールインワンジェルです。
特にニキビに対して効果を発揮するオールインワンという事で人気を集めているようです。
グリチルリチン酸は抗炎症作用のある成分で、ニキビの炎症を抑える事ができます。
ですので、コメドができた時点でこちらを塗っておけばそれ以上進行することはあまりないと考えられます。
そして、トラネキサム酸は美白効果のある成分なのでニキビ跡の美白に効果があります。
実際に使ってみた人の口コミを見てみると、
テクスチャのべたつき感は少し気になるが、ニキビに対する効果はしっかりと実感できたという声が多くありましたので、ニキビや保湿に対する効果はしっかりとあるようです。
関連ページ:【エクラシャルム 口コミ】
ニキビの種類と治し方
白ニキビの治し方
白ニキビというのは一番症状が軽い状態で、この状態のまま治すことができればニキビ跡も残らず、綺麗に解決することができます。
白ニキビの次は赤ニキビです。
これは白ニキビの中に入っている皮脂や角質を好物にしているアクネ菌などが反応して増殖する際に発生させる酸によって炎症を引き起こすという場合が炎症という状態で、出血なども伴うのでニキビが赤く変色してしまいます。
この状態が赤ニキビで、こうなってしまってはニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなってしまいます。
ですので、白ニキビの状態で治しておくことがとても大切です。
白ニキビの治し方は難しくはありません。
とにかく炎症を防いでくれる抗炎症成分の入った薬を塗ることで解決します。
例えばグリチルリチン酸ジカリウムなどは抗炎症作用がありますので、有効です。
白ニキビとは?
白ニキビとはニキビの最も初期の段階にあたるもので、コメドとも呼ばれています。
このコメドとは、皮膚の皮脂が過剰に分泌されているのに毛穴の出口が小さく、角質などがあるとすぐに詰まってしまい、毛穴の中に皮脂がたまってしまい、毛穴が大きく膨れている状態です。
毛穴が膨れていて皮膚の表面を盛り上げているので、外から見ると、白いできものが皮膚にできているという状態になります。
この状態で治すことができればニキビ跡が残ることはほとんどありませんので、この段階で急いで治すことがとても重要です。
ここから次の段階に進行してしまうとニキビ跡が残ってしまう可能性がかなり上がってしまうので注意が必要です。
また、この段階でニキビに触ってしまうのも厳禁です。
黒ニキビの治し方
黒ニキビの治し方は白ニキビと同じです。
見た目は毛穴が黒くなっているので、洗顔から見直す必要がありそうですが、洗顔をゴシゴシ一生懸命やっても逆効果です。
洗顔を一生懸命に行うと皮膚に必要な皮脂まで全て流れてしまいます。
そうなると次の段階は皮脂のさらなる過剰分泌です。
洗顔で皮脂が多く流れてしまうと皮膚は皮脂の量が足りないと判断してしまうので、さらに多くの皮脂を分泌してきます。
すると、またニキビができやすくなってしまうのです。
ですので、洗顔を一生懸命に行うのではなく、保湿や抗炎症成分の入った薬を塗るのが一番効果的です。
黒ニキビもまだ炎症が始まっていない段階なので抗炎症成分がとても効果的です。
また、保湿も皮脂の過剰分泌を抑えるので大切です。
黒ニキビとは?
黒ニキビとは白ニキビと進行度は同じ程度になります。
つまり、皮脂や角質が過剰に分泌され毛穴の中にパンパンに詰まった状態で皮膚が盛り上がっている状態です。
最初は白ニキビといって、皮膚が盛り上がっている部分が白く見えているのですが、少し時間がたつと黒く汚い色に変色してしまいます。
変色する原因というのが皮脂や角質が空気に触れる事で酸化した結果です。
皮脂や角質は空気に触れて酸化すると黒色になります。
バナナなど時間がたつと黒く変色してしまいますが、あれに似た現象になります。
白ニキビが黒く変色すると皮膚がかなり汚い状態になってしまいます。
イメージもあまりよくありませんよね。
ですので、黒ニキビになる前に急いで治してしまうのが一番いいでしょう。
赤ニキビの治し方
赤ニキビを治すのは一刻も早い方がいいでしょう。
というのも赤ニキビはすでに炎症が発生した後の状態で、肌にかなりのダメージが加わっているので、大量のメラニンが作り出されており、ニキビが治っても、ニキビ跡のシミが残ってしまう可能性がかなり高いようです。
ですのでこれ以上状況を悪化させないために一刻も早く治療するのが大切です。
赤ニキビはすでに炎症が発生してしまっている状態なので、抗炎症薬を塗っても間に合いません。
赤ニキビには殺菌作用のある薬を塗ることが有効です。
とにかくスピードが大切なので、強い殺菌作用のある抗生物質が最も有効です。
抗生物質は強力な殺菌作用がありますが、同時に副作用も強力です。
肌には常在菌が存在していて、肌に良い菌でもある善玉菌もいます。
この善玉菌も一緒に殺菌してしまうので、肌のバリア機能が少し弱くなってしまうというデメリットもあります。
赤ニキビとは?
赤ニキビとは白ニキビや黒ニキビが進行した次の段階です。
白ニキビや黒ニキビは皮脂や角質が毛穴の中に詰まっているだけの状態です。
このまま治ればニキビ跡も残ることはないでしょう。
しかし、白ニキビをそのまま放置しておいた場合、白ニキビの中にある皮脂や角質とアクネ菌が反応してしまいます。
アクネ菌は皮脂や角質などが大好物で、見つけたらすぐに近寄ってきて食べて増殖します。
増殖した際に発生するのが酸で、この酸が炎症を引き起こしてしまうのです。
炎症が発生すると出血が伴うので、皮脂や角質に血液が混じるのでニキビが赤く変色します。
これが赤ニキビです。
赤ニキビに進化してしまった場合には、ニキビ跡が残ることを覚悟しておいた方がいいでしょう。
黄ニキビの治し方
黄ニキビはもう本当に一秒でも早く治さないと皮膚の表面の変形がどんどんひどくなってしまいます。
黄ニキビの前段階である赤ニキビは抗生物質を塗って治すのが一般的でした。
では、その次の段階である黄ニキビはどうすれば効率よく治せるのでしょうか?
皮膚科を受診するのが一番効率がよいですが、皮膚科で処方される薬というのが、塗る抗生物質は当然ですが、それに加えて飲む抗生物質も加えて処方されることが多いようです。
つまり、黄ニキビの治し方は抗生物質の外用薬と内服薬を同時に処方されるという場合が多いようです。
このように黄ニキビを治す際にはかなりの量の抗生物質が必要になります。
ただし、抗生物質も善玉菌も殺菌してしまうというデメリットがありますし、2週間以上続けて使用すると抗体菌が発生して、抗生物質が効かなくなってしまう可能性もあります。
ですので、短期的に大量の抗生物質で一気に治してしまうという方法なのですね。
黄ニキビとは?
黄ニキビとはニキビが最も進行した状態で、最終形態になります。
白ニキビや黒ニキビは中に皮脂や角質が沢山溜まっている状態。
赤ニキビは皮脂や角質にアクネ菌が反応して炎症が発生している段階になります。
炎症が発生しているとアクネ菌は酸を出して、皮膚に大きなダメージを与えてしまいます。
この状態を放置しておくと最後に黄ニキビとなります。
赤ニキビの炎症も落ち着いて中が膿んでいる状態になっています。
ニキビが膨らんだ中身が白でも黒でも赤でもなく、膿で黄色に見える事から黄ニキビと言われています。
黄ニキビの中身はどうなっているかというと、アクネ菌が出した酸で毛穴の壁のほとんどが溶けている状態で、皮膚の形が崩れてしまっています。
ですので、黄ニキビが治っても皮膚が凹んだ状態でニキビ跡が残ってしまうのです。
このように皮膚の形が変わってしまうと、一生治ることはないと言われています。
ニキビ跡の治し方
ニキビ跡はそのままにしておくと一生治らないともいわれています。
ニキビが治って、少し経って気づくのが、ニキビがあった場所に小さなシミができている事です。
皮膚は刺激を受けるとメラニンを作り出すという習性があります。
白ニキビや黒ニキビは皮膚に特に刺激を与えないので、メラニンは作られませんが、赤ニキビは違います。
赤ニキビは中で炎症が発生している状態なので、すごく皮膚に刺激やダメージを与えている状態です。
炎症が発生している間はずーっとメラニンが作られますので、ニキビが治った後でもそのままメラニンがシミとして残ってしまう可能性が高いようです。
このニキビ跡の治し方は皮膚のターンオーバーを活性化させたり、メラニンを還元したりして色を薄くする治し方などがあります。
ビタミンC配合の美容液を使う
ビタミンCは美白にとても役立つ成分です。
肌のメラニンに反応してメラニンを還元して色を薄くさせる作用により、シミの改善に役立ちます。
しかし、美白成分としてはそれほど有名ではありませんよね。
ビタミンCは最近美白効果が見つかった新しい成分ではありません。
かなり古い歴史があります。
しかし、あまりメインで使用されることはありませんでした。
それはビタミンCの弱点によるものです。
ビタミンCは美白効果こそ凄いですが、空気や熱に弱いという弱点があります。
ですので、肌につけたとたんに壊れてしまいますので、せっかくの効果も実感できないという難点がありました。
それを解決したのがビタミンC誘導体です。
これはビタミンCにコーティングしたもので、壊れにくく、浸透しやすく加工したものです。
このようなビタミンC誘導体の入った美容液を使ってニキビ跡を治すこともできます。
美容皮膚科の治療・フォトフェイシャルとは?
フォトフェイシャルとは美容皮膚科で治療できることのできる治療方法の一つです。
広い範囲にIPLという光線を当てて皮膚全体の細胞を活性化させます。
他のレーザーのように強い出力の熱で焼き切るのではなく、皮膚を活性化させることで肌のターンオーバーを促進させてシミやニキビ跡を体外に排出させるという治療方法です。
ですのでフォトフェイシャルは他の治療方法と比べて肌にダメージも少なく、痛みもありません。
ダウンタイムもないのですぐにメイクすることもできます。
ただし、フォトフェイシャル直後は紫外線を吸収しやすい状態になっているので、日焼け対策は必須です。
また、一回の効果は少ないので何度か通う必要がありますので時間はかかります。
思春期ニキビの予防法/中学生・高校生の繰り返すニキビを予防する
ニキビの予防方法1・バランスの良い食事
ニキビの予防にはバランスの良い食事をすることが大切です。
このように良く聞きますが、具体的にバランスの良い食事ってどんなものでしょうか?
こういう場合には、逆にバランスの悪い食事を考えてみると簡単です。
バランスの悪い食事の代表格はファストフードやインスタントラーメンなどがよく例として挙げられますよね。
このような食事ばかりしていると体調も悪くなり、ニキビにも良い事はありません。
では、こういった悪い食事の共通点は何かといえば、それはビタミンやミネラルがほとんど含まれていないという事です。
つまり、バランスの良い食事というのはこういったビタミンやミネラルが豊富に含まれた食事ということがわかります。
バランスの良い食事を行う事で肌の材料であるコラーゲンやヒアルロン酸が作り出されて新しい皮膚がどんどん作られるので肌がきれいになります。
ニキビに効果的な栄養素1・ビタミンA
ニキビに効果のある栄養としてビタミンAがあります。
ビタミンAはニキビの原因である皮脂の分泌量をコントロールしてくれる作用があります。
皮脂の量が少なすぎると少し多めに分泌させて、多すぎると減らす作用があります。
ニキビの原因は皮脂の過剰分泌なのでビタミンAを摂って皮脂の量を減らすことでニキビを防ぐことができるようになります。
また、重症のニキビで皮膚科を受診した場合には、ビタミンA誘導体という薬を処方されることがあります。
この薬は欧米では認可を受けていますが、日本ではその効果や副作用によりまだ認可されていません。
皮脂の量をコントロールする効果の他にもアクネ菌などの殺菌作用や抗炎症作用がありますので、ニキビにとっては最適な治療薬になります。
ただし、妊娠中には服用しては危険などの副作用があるので注意が必要です。
ニキビに効果的な栄養素2・ビタミンB1、B2、B6
ニキビができる肌はテカテカしている肌が多いという傾向があります。
なぜなぜテカテカしているかというと、皮脂が多いからです。
そんな肌はビタミンB1、B2、B6といったビタミンB群が少ないのかもしれません。
なぜなら、ビタミンB群が足りている肌は皮脂が多すぎると量を減らしたりして適正な量をコントロールしてくれるからです。
なので顔がテカテカしている場合には、ビタミンB群が足りていない可能性が高いのです。
ビタミンB群が多く含まれている食材は鮭や豚肉などに多いですが、一番効率がいいのは、豚や鳥や牛などなんでもいいのですが、レバー類には多く含まれているので、顔がテカっている場合には多く摂りましょう。
苦手な人は鶏卵にも多く含まれているので摂るのは難しくはありません。
ニキビに効果的な栄養素3・ビタミンC
ビタミンCはニキビ跡に効果があることはよく知られていますが、ニキビ自体に効果があることはあまり知られていません。
ニキビの原因は皮脂の過剰分泌ですが、皮脂の過剰分泌の原因には色々あります。
ホルモンバランスの崩れや食生活の乱れ、睡眠不足、喫煙、飲酒などなど。
これらの原因の一つにストレスがあります。
つまり、ストレスを受けると人の肌は皮脂を過剰分泌して、ニキビができやすい肌質になってしまうのです。
実はこのストレスを無害化するのにビタミンCが使われるのです。
ストレスを受けてもそれを体調に反映させないようにするにはビタミンCの消費することです。
ですので、日ごろからビタミンCを摂ることでストレスに強い体質になり、皮脂の量も減るので、ニキビの予防に効果的な成分です。
ニキビに効果的な栄養素4・タンパク質(アミノ酸)
ニキビを根本から改善するためにはアミノ酸を摂取するといいと言われています。
アミノ酸は皮脂に特に関係していないので、どのような効果があるのか不思議に思う人もいるでしょう。
アミノ酸を経口摂取すると体の中でタンパク質に再合成されます。
皮膚に関係のあるタンパク質やアミノ酸とは、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなど、どれも肌の保湿に役立つ成分ばかりです。
肌の潤いが足りずに乾燥していると、皮膚は乾燥を防ごうと皮脂を大量に分泌してしまいます。
ですので、ニキビ予防には肌の保湿がとても大切なのです。
肌の保湿力をアップさせる栄養素はアミノ酸なので、アミノ酸はニキビに効果的な栄養素ということになります。
ですので、アミノ酸の原料であるタンパク質、つまりお肉などは積極的に摂りましょう。
ニキビに効果的な栄養素5・食物繊維
ニキビの原因は皮脂の過剰分泌がメインですが、そのほかにも便秘になった時にニキビができやすいという事もありますよね。
便秘になると便が腸に留まり、腸壁から便の毒素が吸収されてその毒素が血液に乗って全身をめぐります。
この時に毒素が皮膚を刺激して皮脂を過剰分泌し、肌にニキビや肌荒れを引き起こしてしまうのです。
ですので、便秘の時には便通を改善することがニキビ改善につながります。
便秘を改善するには食物繊維が効果的です。
食物繊維は便や水分を絡めとり、腸の運動も活性化し、便通を促してくれます。
ですので、食物繊維の多い、サツマイモやこんにゃくや玄米などこういった食品を積極的に摂ることによって便秘を改善することができます。
ニキビの予防方法2・質の良い睡眠
ニキビを治す方法の一つに質の良い睡眠があります。
質の良い睡眠とニキビ改善は一見するとあまり関係の内容に思いますよね。
そんな時には逆に考えてみるとわかりやすいかもしれません。
睡眠不足が続いたときなどはニキビができやすい傾向があります。
つまり睡眠とニキビには何か関係があるという事ですね。
人は睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンが分泌されることで皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸が作られ、肌のターンオーバーが活性化されます。
肌のターンオーバーが乱れてしまうと皮膚の表面にある角質がいつまでも剥がれずに残って硬くなってしまいます。
角質が硬くなると毛穴の出口が広がらず、皮脂が詰まりやすくなってしまいます。
すると、ニキビができてしまうという仕組みです。
ですので、ニキビ予防には質の良い睡眠で肌のターンオーバーを活性化させるのが有効です。
ニキビの予防方法3・ストレスの緩和
ニキビの予防方法の一つにストレスの緩和があります。
人はストレスを多く受けた時にはニキビができやすくなるという傾向があります。
人はストレスを感じると、皮膚を刺激して皮脂を過剰分泌してしまうのです。
ですので、ストレスを受けるとニキビができやすくなってしまいます。
逆にストレスを緩和することでニキビの予防に役立ちます。
ストレスの緩和には、何か趣味を見つけて解消するのもいいですし、もっと物理的に改善したいのであれば、ビタミンCがストレスを無害化してくれるので効果的です。
また、睡眠なども効果が高いと言われています。
このように、ストレスを受けてもそれを解消する方法を知っているとニキビができにくくなりますので、覚えておきましょう。
ニキビの予防方法4・ニキビを触らない
ニキビの予防方法の一つにニキビを触らないという方法があります。
これは最も基本的なニキビ予防方法になります。
ニキビはできると、ついつい触りたくなってしまいます。
そこでニキビを触ってしまうと雑菌がニキビに反応してしまう場合があります。
ニキビが白ニキビの段階で雑菌がニキビに反応してしまうと大変です。
雑菌はニキビの皮脂や角質が大好物ですから、すぐに反応して炎症を引き起こしてしまいます。
炎症が起きると赤ニキビになって、ニキビが治ってもニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなってしまいます。
このようにニキビができてもニキビを触ってしまうと大変なことになってしまうので、触らないように気を付けておく必要があります。
特に顎ニキビなどは治し方次第では即効で治るのに、触ってしまったばかりにひどくなってしまう事もあります。
ニキビの予防方法5・しっかり保湿
ニキビの予防方法の一つにしっかりと保湿するという方法があります。
保湿とニキビとどのような関係があるのでしょうか?
ニキビの主な原因は皮脂の過剰分泌です。
肌が保湿できておらず、乾燥している状態になると、肌は乾燥を防ぐためにより多くの皮脂を分泌して水分の蒸発を防ごうとします。
つまり、肌の乾燥イコール皮脂の大量分泌なのです。
ですので、肌を乾燥させずにしっかりと保湿しておくことは皮脂の量を減らすことに直接つながります。
皮膚をしっかりと保湿するには、化粧水など浸透しやすい水分とその水分を蒸発させない油分などが入ったクリームの両方が必要です。
しっかりと保湿しておくことにより、皮脂の分泌が減り、ニキビ予防にも役立つという良い事ばかりですね。
即効性のある思春期ニキビの治し方まとめ
即効性のある思春期ニキビの治し方をまとめると、
とにかく皮脂の分泌を減らす
ニキビを治すすべての方法は、この皮脂の量を減らす事につながっているのがわかります。
食事も睡眠もストレスも、すべては皮脂の分泌を減らす事になり、それがニキビの予防や治すことに繋がります。
自分の肌に皮脂が多いか少ないかは肌がテカテカしているのですぐにわかります。
肌がテカり始めるとニキビがもうすぐできると考えてもいいでしょう。
皮脂の分泌を減らすにはいわゆる規則正しい生活習慣を行うことが一番の基本になります。
一般的に体に悪いとされている事をやってしまうとニキビができやすくなります。
規則正しいしっかりとした食生活を行う事で皮脂の分泌は抑えられるので、同時にニキビの予防にもつながります。
本格的にニキビを予防しようと思ったら日ごろからメディプラスゲルやメルラインなどのオールインワンを使うのも有効な方法です。
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